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「過去があるからこそ未来がある。写真で掘り起こす、まちの記憶。」 〜写真の町シバタ実行委員会 廣川みゆきさん〜

「過去があるからこそ未来がある。写真で掘り起こす、まちの記憶。」 〜写真の町シバタ実行委員会 廣川みゆきさん〜  写真文化を通じて、新発田のまちの魅力を再発見し次世代へ継承することで、人と人をつなげ、まちと市民を活性化させたい。そんな想いが活動の原点となっている「写真の町シバタ実行委員会」のメンバーとして活動する廣川みゆきさん。同委員会は、これまでの功績が認められ、昨年、未来志向の観点から優れた県内の市民活動を称える『がっとぎっとぐっと賞・ぎっと賞』(主宰・NPO法人新潟NPO協会)と、地域との連携によりまちづくりの発展に寄与した団体に贈られる『まちづくり賞・奨励賞』(主宰・公益社団法人 日本建築士会連合会)を、ダブル受賞した。廣川さんの活動に込める想いと今後の団体の進路について尋ねた。

 廣川さんが実行委員会に入ったのは2年前。写真の町シバタは、2011年から赤松里美子さん(同実行委員長)と、吉原写真館の吉原悠博さんが中心となって、商店街に写真を飾る活動をしていた。その展示を商店街で見かけ、自分も一緒に活動したいと思ったことが始まりだった。
 廣川さんや活動に興味を持った人々が集まり、今では商店街の人々をはじめ、写真家、編集者、会社員など、様々なジャンルの人々が参加する活動となった。

 廣川さんを惹き付けたのは、実行委員会の主要事業である『まちの記憶』というイベント。商店街の各店舗に残る記念写真やアルバムから一枚の写真を選定し、ポスターにして店先に展示するものだ。写真の選定は、各店舗にスタッフが訪ね、一緒に選定する。
 4年目を迎えた2014年は120店ほどの参加があった。年々『まちの記憶』に対する人々の関心が高まっている。

 「これも出したい、あれも出したいって言う人もいれば、これじゃイマイチって悩む人もいて。みんな真剣に悩みながら選んでいるんですね。でも私たちスタッフが『これ素敵ですね』とか感想を言いながら時間をかけて一緒に見ていると、写真の持ち主が当時のことを思い出したりして、話が弾みます。スタッフも一緒にワクワクして。その感覚がとっても楽しいんです。」

 各家庭のプライベートな写真を選定することに、悩んだこともあるという。「自己満足ではないか、と思ってしまったんです。『この時代にこんな服装をしていたんだ。』とかワクワクするような発見も『これは面白い。』と感じるものでも、結局自分たちスタッフ目線になってしまうので。」

 そんな悩みを解消したのが、冒頭に紹介した受賞だった。自分たちの活動を客観視でき、活動も選定する写真も、自己満足ではないと自信を持つことができた。「受賞したことで、写真を提供してくれた人たちが喜んでくれたことが何より嬉しかったです。」と廣川さんはほほ笑んだ。

 今年で活動5年目を迎える実行委員会は、新たな局面を迎えようとしている。「これからは活動の中心を30代の若い世代のメンバーが担っていこう、と話し合っています。体制を変えてもスタッフが黒子に徹するのは今までと変わりなく、写真を提供してくださるみなさんが主役。また、過去(写真)があるからこそ未来がある、そういうことが伝わる展示方法にチャレンジしていきたいと考えています。」

 この活動が県内各地に広がることも夢だと話す廣川さん。過去の写真から未来を大切にしようと思うまちが県内にたくさん生まれたら、とても素敵だ。

・写真の町シバタ実行委員会 フェイスブックページ
https://www.facebook.com/shibata.photo
・NPO法人新潟NPO協会 HP(がっとぎっとぐっと賞)
http://nan-web.jimdo.com/
・(公社)日本建築士会連合会 HP(第8回まちづくり賞)
http://www.kenchikushikai.or.jp/torikumi/news/2014-03-18.html


(2015/3/23  にいがたNPO情報ネット http://www.nponiigata.jp

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