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「その場所で生きるために。誰でも役割がある場をつくる。」 〜角田地区コミュニティ協議会会員・夢育塾主宰 山下利諭己さん〜

「その場所で生きるために。誰でも役割がある場をつくる。」 〜角田地区コミュニティ協議会会員・夢育塾主宰 山下利諭己さん〜  角田地区を中心とした地域の活動に関わっている山下利諭己さん。山下さんが活動を始めたきっかけと今の想いを聴いた。

 山下さんが地域の活動に関わり始めたのは消防団に入った32歳の頃。越前浜の生まれだが、幼少期から学生時代を関東で過ごした山下さんは、地元とのつながりがほとんどなく、地元の人にも、地域にもあまり関心がなかった。偶然42歳の時に、消防団の先輩に勧められ、「断る理由がなかった」ことから自治会の活動を始め、結局10年ほど役員を務めた。

 自治会の任期が終了する頃、これからも地域づくりに携わりたいと考え、当時、新潟県が主催していた『第12期 まちづくりコーディネーター養成講座』(現・地域づくりコーディネーター養成講座。現在は一般財団法人新潟ろうきん福祉財団が主催している)に参加したことが、山下さんの転機となった。

 「小さな広告を新聞で見つけて概要も確かめず申し込みました。初めてのことだらけで訳が分からなかったけど、面白くてね。この講座で、地域づくりは想いを形にできるものなんだって喜びを学びました。」
 
 そして、この講座が終了する頃に、山下さんも立ち上げメンバーとなって、「角田地区コミュニティ協議会」が2006年11月に誕生した。
 「誰もが初めてのことならやりたいことをやりたいようにやろう」、と考えた山下さんは、地域住民にアンケート調査を行い、現場の声を元に、地域の課題に直接対応できる協議会にしていった。

 「前例がないから何をやっても失敗にならないんですよ。この時に大事にしたのは、若い人が意見できる場所、女性が前に出られる場所にする、ということです。それまでの自治会関連の組織は、みんなトップダウンだったから、それを変えたかった。この原動力になったのは、養成講座で感じた気持ちでした。あの時にあの講座に出会わなければ、この組織は作れなかった。」と、山下さんは語る。

 協議会では、課題に対応する活動だけでなく、地域の活性化につながる『浜メグリ』というイベントを2007年から毎年2回開催している。
 浜メグリは、元々、角田地区に住む作家の工房と作品を公開する自主取り組みとして始まったが、作家が協議会の会員だったことや、規模が大きくなってきたこともあり、協議会の主催として開催されるようになった。今では、山下さんが主宰する「夢育塾」(地元の歴史を住民に伝える活動や、地区の将来を考えるワークショップ開催など幅広く活動する団体)のメンバーもスタッフとして参加するなど、地区住民を広く巻き込むイベントとなっている。

 「浜メグリは、人集めのためにやっているイベントではありません。みんなが楽しむことに重点を置いています。そこで徹底しているのが、イベントを始めた頃の気持ちを大切にすることです。自分たちが楽しみながらもてなす気持ちがお客さんに伝わって、関わる人みんなが楽しめるイベントになっていると感じています。」
 
 「役割があると、人ってその場所で生きようと思えるんですよ。だから協議会や夢育塾では老若男女関係なく意見が言えて行動に出せる場所にした。自分は角田地区にそういう場所をもっと作りたい。この地区を訪れた人が気に入ってくれて、かつ自分ができそうだなって役割を見付けて、結果的に移住してくれたら良いなと思っています。」

 接する人に、どこか飄々とした印象を与える山下さん。その印象とは裏腹に、心の中はとても熱い。

・角田地区コミュニティ協議会
http://kakuda-c.sakura.ne.jp/kakudacommunity/Welcome.html
・夢育塾(you make juku)
https://www.facebook.com/pages/%E5%A4%A2%E8%82%B2%E5%A1%BEyou-make-juku/426023990812142?fref=ts
・浜メグリ
 https://www.facebook.com/hamameguri



(2015/2/23  にいがたNPO情報ネット http://www.nponiigata.jp

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