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「じゃあ、自分が動こう!魚沼の地域団体を「つなごて」!」 〜NPO法人魚沼交流ネットワーク 伊藤萌さん〜

「じゃあ、自分が動こう!魚沼の地域団体を「つなごて」!」 〜NPO法人魚沼交流ネットワーク 伊藤萌さん〜  NPO法人魚沼交流ネットワークは、「つなごて」を合言葉に、市内外の自立している「人」や「組織」をつないでいる中間支援組織だ。同ネットワーク唯一の専従スタッフとして、魚沼を駆け回っている伊藤萌さんにお話を伺った。

 魚沼で生まれ育った伊藤さん。大阪の学校で学んだ後、東京で働いていたが、 
「実家に帰れば死ぬことはない、と思って(笑)」
「東京の仕事を辞めた後に、魚沼に帰ってきました。」
 と、口から飛び出してきたのは、NPOで働くことを全く想像していなかったという言葉だ。

 「舞台の裏方が好きで、東京でもそういう仕事をしてきたので、事務仕事に慣れるのが大変でした。5年目になりましたが、最初の1・2年はとても苦労しました。」
 「今は、この仕事を面白いと思うようになりましたが、合っているかと言われるとわからないところがあります。」と、にこやかに話す。
 

 魚沼交流ネットワークは、「エコ事業部」、「うおぬま森の学校」、「つなごて事業部」、「総務部」、「事務局」といった体制に分かれている。
 「エコ事業部」では、ゴミ減量活動やキャンドル教室、「うおぬま森の学校」では、里山の整備や木工教室、「総務部」では、主に機関紙の発行、「つなごて事業部」では、小出国際雪合戦大会の前夜に交流会を催すなど、地域内外の人と交流をする機会をつくっている。

 こうした多様な事業が行っている同ネットワークで、伊藤さんは、各事業に関わりつつも、事務局として、これら事業を下支えする役割を担っている。そうした中、これまで取り組んできたことで、印象に残っているのは、「エコ事業部」で取り組む、手作りのキャンドルを作る「キャンドル教室」だ。

 「今までも、業者から原材料のパラフィンを仕入れて、キャンドル教室をやっていました」
 「けれど、市内では、冬場にキャンドルを灯すイベントがいくつかあって、余ったキャンドルを再利用できないかと思いました。」

 そこで、イベントに足を運んで、使い終わったキャンドルを譲ってもらえないか声をかけていったという。

 さらに、キャンドル教室にも工夫を行い、
「最初は、講師を呼んでいたのですが、もしかして、私たちでもできるかもしれないと思い、今では私たちが講師も務めています。」
「続けていく中で、毎回半分近くの方がリピーターだということに気付きました。」
「リピーターの方に何度も同じ作品を作ってもらうのも申し訳ないので、常に新しい作品に挑戦しています。」

 こうした着実な取り組みの成果として、子育て支援団体から、キャンドル教室の依頼も来るようになったという。

 交流ネットワークに入った当初は、NPOに入りたかったわけでも、こうした活動をしたかったわけでもなかった伊藤さん。
 ただ、キャンドル教室での経験を得て、「言っていいんだ。」と思えるようになったという。

「4年間流れに沿ってきていましたが、活動内容や目的が分からないためか面白くなかった。そもそもこれがやりたい、と思って入ったわけではなかったからです。」
「NPOが何かわからないまま入って、入ってからもよく分からなかった。」
「理事会などで、もっとこうしたいという話が出ているのに、誰も動かないのはなぜだろう。」
「みんな口だけで、こっち(事務局)任せなのか!」
と疑問に思うことも増えてきた。

抱えていた疑問を、色々な人と話をしていく中で、
「自分が動かないといけないのだ。」と、ぽっと出てきたという。

「動いていいんだと思った。」
「事務なので、人から言われたことをやるものだと思っていた。」
「企画とかチームを作って動いていいと認識していなかった、動くという発想がなかった。」
「(理事たちに)話を聞いてみると、ぜんぜんやっていいと言われた。じゃあ、やろうとなった。」

 そうした勢いもあり、伊藤さんがこれから始めようとしているのが、魚沼の地域団体をつないでいく活動だ。

「魚沼市では、どんな団体がどのような活動をしているのか、また多くのイベントが開催されていますが、それらのデータがどこにも集約されていません。」
「集約されることで、事前にイベントの開催日を調整することや、合同で開催して効果を上げることもできるはずです。」
「それに、集約すれば、メディアや地域誌、ケーブルテレビ、広報誌、これから開設されるコミュニティFMなどに、こちらから一斉に周知することもできます。」

「そのために、団体のデータベースを作っていかないといけないし、どんなことに困っているのか、代表者の顔が分かるように、直接お話をする機会も作っていきたいです。」

「魚沼市では、旧市町村の意識が強いため、顔が見える関係になることで、お互いに情報交換や連携するようになってほしい。」
「そうした時に、私たちが運営しているフリースペース「つなごて」を拠点として活用もしてもらいたい。」

 話を終えた後で、伊藤さんは、「魚沼交流ネットワークのことを見守っていて、また期待していてほしい。」と語った。

 ひょんなことから、NPOのフィールドに足を踏み入れて、迷いながらも、いま、まさに自分の力で道を切り開いていこうとしている姿を見て、今後も強く応援していきたいと感じた。


NPO法人魚沼交流ネットワーク(WEBサイト)
http://www.uonumakara.com/npo/
NPO法人魚沼交流ネットワーク(facebookページ)
https://www.facebook.com/npouonuma


(2014/11/21  にいがたNPO情報ネット http://www.nponiigata.jp

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