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「みんなの笑顔で佐渡を元気に!」 〜しまびと元気応援団 渡辺桂子さん〜

「みんなの笑顔で佐渡を元気に!」 〜しまびと元気応援団 渡辺桂子さん〜  佐渡市役所で保健師として働く渡辺桂子さんは、住民の健康管理に携わる一方で、市民と行政が協働で取り組む健康づくり団体「しまびと元気応援団」の一員として島内の元気を増やす活動に関わっている。住民の元気を支える活動を行う陰に、どんな想いがあるのかを聴いた。

 佐渡で生まれ育った渡辺さんは、学生時代を島外で過ごし、就職を機に佐渡へ帰郷した。仕事として選んだのは、役所に勤める保健師。保健指導を通して、地域住民の健康管理をしていく仕事だ。

 渡辺さんは働いて行く中である迷いを持ったと言う。「若輩者である自分が、人生の先輩たちに指導をすることに抵抗がありました。また、保健指導を素直に受け入れてくれない人や、寝たきりのご老人に接していて、無力感を持ったこともあります。」
 そんな時に参加した、ある研修会で彼女の発想が大きく転換することになった。
「健康に対する考えが一気に広がりました。それまでの健康増進や病気対策の意味合いだけでなく、目指すところは『その人らしい豊かな人生を送る』こと。この考えが芽生えてから、保健師としてというよりも『自分だったら、相手だったら』と視点を変えて仕事に臨めるようになりました。それが肩の力を抜く事にもなり、住民と一緒に泣いたり笑ったりしながらみんなで作り上げる面白さとやりがいを体験してきました。」

 2004年の佐渡市合併を機に、住民一人一人が積極的に健康づくりに取り組み、佐渡市全体がいきいきと元気になることを目指す健康づくり計画が立ち上がる。それを担当したのが渡辺さんだった。市民会議を経て完成した『健幸さど21計画』と題されたこの計画。策定後、目標を達成するために市民グル−プによる『しまびと元気応援団』が結成された。
 しまびと元気応援団は、「自分が元気になれる事、仲間や地域が元気なれること、自分たちが出来る事」を条件に活動する複数のグループで構成されている。郷土料理の伝承や地産地消など食で元気を作るグループ、地域の歴史や自然を感じながら歩くことで健康を支えるグループ、不登校やひきこもりなどの親子支援などである。現在はおよそ50以上の団体が参加し、毎日島内のあちこちで活動が行われている。
 応援団には各グループを代表して「世話人」と呼ぶ仕組みがあり、時折集まり世話人会議を開催している。世話人達を中心にみんなで考え、自己決定をし、自己責任で活動が形になっていく。

 「参加者同士が夢を語り合い、力を出し合うことで、『皆で認め合い育ちあう関係性』を築いていることが、しまびと元気応援団の最大の特徴であり、長所です。世話人会議に初めて参加された方は『こんなに楽しく、真剣に、地域のことを考えていることにびっくりした。』と話されますね。」
 応援団は、世話人会議の運営や、グループの活動支援をする中で、迷いつつも、1つ1つ活動を重ねている。たとえば、活動拠点の「しまびと元気応援団の家」。渡辺さんはこの時「一人ひとりの思いがまとまると、大きな力になる事を目の当たりに出来て、とても嬉しかった。」と感じたと言う。
 「応援団は、結果的に住民の元気を支える場になっていると思います。活動を通して自分自身も元気を頂けるので、仕事やプライベートでも地域の元気につながる場にはにできるだけ参加して楽しんでいます。」

 渡辺さんは最後に「子どもから大人、障がいがある人ない人、どんな人でも、元気に、幸せでいられるように応援していたいです。人が人を元気にします。関わる『あなた』に真摯に向き合って笑顔を引き出したい。『あなた』の笑顔がみんなの元気に繋がる。これからもずっと、みんなの笑顔を作って広げていきたいと思っています。」と語ってくれた。
仕事とプライベートの境無く、全力で島内の住民の元気を支える渡辺さん。そんな彼女から、弾けるような元気と笑顔が溢れていた。

・しまびと元気応援団 フェイスブックページ
https://www.facebook.com/Shimabitogenkisado?fref=ts


(2014/9/24  にいがたNPO情報ネット http://www.nponiigata.jp

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