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『自分が感じる大切な物を、大切な人たちに残したい』 〜新潟大学3年生 松尾雅美さん〜

『自分が感じる大切な物を、大切な人たちに残したい』 〜新潟大学3年生 松尾雅美さん〜  松尾雅美さんは新潟大学教育学部で学ぶ傍ら、自然保護などの環境系サークルで活動を行っている。松尾さんが活動を始めたきっかけは、高校生の時から参加している、あるイベントの実行委員会だ。そこで出会った新潟大学の学生たちが、見返りを求めずに活動に打ち込む姿に衝撃を受けた。大学進学後、その学生たちの在籍するサークル「にいがた環境プロジェクトROLE(ロール)」に入った。今では活動はROLEだけでなく、いくつかの活動を掛け持ちしている。これらの活動を通して、松尾さんが伝えたい事とは何だろうか。

 松尾さんの活動の中心となるROLEは10年以上活動している団体で、学内でリサイクル容器の利用促進を行っている。容器の内側に付けているフィルムを剥がし再利用するものだが、その利便性や意義は学生にあまり認知されていない。専用の回収箱があるにも関わらず、ゴミとして一般のゴミ箱に捨てられる事もある。
 「どうやったら容器の回収率を上げられるか、工夫する毎日です。回収箱に前月の回収率を表記した紙を貼ったり、それぞれの学部の各研究室に回収用の籠を置いたり。月によってまちまちですが、回収率は高くても60%です。もっと上げたいですね。」と、松尾さんは教えてくれた。
 その時、松尾さんの横を容器を回収に来たメンバーが通り過ぎて行った。回収だけでなく一般ゴミのゴミ箱も確認し、容器を回収していた。外に働きかけるだけでなく、きちんと自分のたちの出来る事を当たり前にする、メンバーの熱意と直向きさが伝わってきた。

 松尾さんは他の団体のリーダーから運営相談を受ける事がある。「相談に来る団体は、リーダーが運営に関する一切を抱え込んでしまう事が多いです。企画運営・広報・他の団体との連携時の連絡など、仕事が飽和状態になっている事が大半。それで追い詰められて相談に来きます。」
 こうした相談に対し松尾さんは、ある経験から学んだ事をアドバイスしているという。その経験というのは、県内の学生による大規模海岸清掃で実行委員長を務めた際、同じように飽和状態になってしまった事だ。150人の参加者に対してスタッフは新潟大学の学生10人ほど。松尾さんが全ての情報持を持ってしまい、忙しすぎてそれを他のスタッフに説明する時間も取る事が出来ず、全ての仕事を自分が背負う事になった。他のメンバーは「スタッフではなくボランティア」のような状態だった。
 「必死だったので全く楽しめませんでした。自分が仕事を回さない事で、結果的にメンバーの成長の機会も奪った。凄く後悔しました。」
 ROLEのサークル長に就任してからは、松尾さんは情報は集めるが仕事は全て他のメンバーに任せる事にして、何か起きた時の責任は松尾さんが取る体制に変えた。「海岸清掃の実行委員長の時に感じた後悔を、友達にさせたくないんです。だから運営で困ってるなら、自分の経験を活かして助けてあげたい。」言いよどみなく言葉を放った松尾さんから、この想いに込める強さが伝わってきた。

 松尾さんはROLEの他に『新潟環境ネットワークN―econet』・『海岸清掃』・『新潟市西区地域デザイン講座』などの運営に関わっている。「大切な人たちがいるROLEを今より更に良くしていきたいと思っています。自分が活動のフィールドを広げて、同期のメンバーや後輩に沢山の世界を繋げて残していきたい。それをROLEの活動に活かして欲しいと思っています。ROLEの人達だけじゃなくて、自分が感じた大切な物を、大切な人達にも残したいです。だから環境系の活動を続けるんでしょうね。」
 最近では、松尾さんが仲介役となり、教育コーディネーターとしてROLEのメンバーが小学校に派遣される流れも生まれた。「やっと自分のやりたかった事が実現し始めたんですよ。嬉しいです。」
常に誰かの事を想い活動する松尾さんの眼に、未来への希望がぎっしりと詰まっていた。

・にいがた環境プロジェクトROLE
http://www.geocities.jp/role_niigata/
・新潟環境ネットワークN―econet
https://www.facebook.com/niigata.econet


(2014/7/18  にいがたNPO情報ネット http://www.nponiigata.jp

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