にいがたNPO情報ネット
 フォントサイズ: 

高根の人から教えてもらった「温もり」を伝えていきたい 〜都岐沙羅パートナーズセンター  能登谷愛貴さん〜

高根の人から教えてもらった「温もり」を伝えていきたい 〜都岐沙羅パートナーズセンター  能登谷愛貴さん〜  新潟県県北地域の中間支援組織「NPO法人都岐沙羅パートナーズセンター」の職員である能登谷愛貴さんは、2012年に生まれ育った神奈川県から村上市高根へ移り住んだ。2013年6月から今の職場に入り、現在は様々な業務の補助を担当している。業務をこなす一方で、高根集落の活性化を目的として活動する「高根フロンティアクラブ」にも所属し、高根集落の魅力を発信し続けている。

 能登谷さんが高根集落と繋がりを持つきっかけは、高校生の頃にさかのぼる。新聞で見つけた「第1回聞き書き甲子園」の募集に応募した事が始まりとなった。「聞き書き甲子園」とは、農林水産省・公益社団法人国土緑化推進機構・NPO等7者から結成される実行委員会が主催する活動である。造林手・漁師・船大工など自然に関わる分野で、技術を極めた職人へ高校生が話を聴きに行き文章に残すという内容で、能登谷さんはその1期生となった。
 聞き書き甲子園を卒業した後、卒業生たちで、自然とのかかわりや地域のくらしを学ぶ団体を立ち上げた。それが、『共存の森ネットワーク』である。共存の森ネットワークは現在では全国に支部を持ち、北陸支部が村上市高根にある。能登谷さんはその繋がりで高根に移り住んだのだ。「旦那も共存の森ネットワークに所属していて、高根の魅力に憑りつかれました。高根で生活したくて、ここで林業に就職したんです。私は彼を追いかける形でこちらに移住しましたが、私自身、高根が大好きになりました。」そう言って、能登谷さんは笑った。

 高根には、人との繋がりが自然な形で存在している。住民同士の挨拶が当たり前に交わされ、野菜などのお裾分けも日常茶飯事という。平日の昼間に車が自宅にあった時は、「何かあったのではないか」と家を訪ねてきてくれた人もいた。能登谷さんはその時、体調を崩して寝込んでいたそうだ。
このような住民同士の交流から、ここの人たちは、何かあったら絶対助けてくれる、という安心感が芽生えた。人と人との繋がりから生まれる安心感は、都会では気付けなかった感覚だ。
「高根にある当たり前の事は、高根以外の地域から見たら当たり前ではないんです。集落の人々は、その事に気付かない。私は移り住んできたからこそ、高根の宝物に気付く事が出来ました。それを、多くの人に伝えたい。また、移住する時にあった高根の皆さんのサポートはとても心強かったです。そのサポートがあったからこそ、新生活をスムーズに始められました。都会からの移住希望者に対して、地方にサポートする人がいたり体制が整っていれば、都会と地方の交流はもっと活発化できる。高根の人にしてもらったように、私も地方でサポートする側の人間になれたらと想います。」

 2014年3月1日に、能登谷さんは旦那様と結婚式を挙げた。二人の式を高根の集落を上げて祝うため、住民と高根フロンティアクラブの仲間は、30年途絶えていた結婚式の形態「箪笥かつぎ」を復活させた。高根で家庭を築く二人に、地域の伝統行事でお祝いをしたいという地元の人たちからの最大のプレゼントだった。
 
能登谷さんの言葉で知った高根の人たちの人柄に、私自身がいつの間にか惹き込まれていた。春になったら、高根をゆっくりと訪れて集落の人や高根の自然を思い切り感じたい。


・高根フロンティアクラブ
http://www.takane-net.jp/index.html
・都岐沙羅パートナーズセンター
http://www.tsukisara.org/
・共存の森ネットワーク
http://www.kyouzon.org/
・聞き書き甲子園
http://www.foxfire-japan.com/


(2014/3/20  にいがたNPO情報ネット http://www.nponiigata.jp

TOPへ戻る 一覧へ戻る