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将来どんな仕事に就いても、まちづくりに関わっていたい 〜新潟工科大学建築学科4年生 河上雄哉さん〜

将来どんな仕事に就いても、まちづくりに関わっていたい 〜新潟工科大学建築学科4年生 河上雄哉さん〜  新潟工科大学で建築学科に所属する河上雄哉さんは現在4年生。建築の設計を始め、建物の周辺環境や、都市計画、建物の安全性の検証など、建築に関する様々な分野を学んでいる。河上さんはその中で「まちづくり」に出会い、学外でもまちづくりに関する勉強会や活動に積極的に参加し、知識や経験を深めている。

 河上さんがまちづくりに積極的に関わるようになったのは、大学3年生の時である。所属先に選んだゼミがフィールドワークを重視する所で、まちづくりの現場にたくさん訪れるようになった。それまで、趣味も特になく同世代以外と話す機会がほとんどなかった河上さんは、そこで出会う知識の豊富な人々と話が出来る事に、新鮮味と面白味を感じた。「まちづくりに関わる人には、面白い人がたくさんいる」と言う印象を持ち、この感覚が切っ掛けとなり、まちづくりの活動にのめり込んでいった。
 その活動の一つとして挙げられるのが、平成24年の暮れから関わり始めた「まちかど研究室」である。新潟工科大学と新潟産業大学の協働によるもので、主な活動は衰退を始めた商店街の活性化だ。研究室は、平成24年7月に商店街の空き店舗を利用して、内装工事から仕入れ、販売に至る全ての運営を学生達の手で行う駄菓子屋を作った。
 研究室ではこのプロジェクトの他にも、柏崎小学校の子ども達と「まち」について考えるワークショップを行ったり、市民と柏崎の魅力について話し合う「柏崎最高プロジェクト」など、多様な人々を巻き込んだ活動を行っている。また、週に1度、組織内で活動を振り返る会議を行うなど、組織を固める事にも積極的だ。河上さんはそこで、商店街と学生の連絡係や、外部の勉強会で学んだ手法をまちかど研究室に取り入れるなどの、コーディネーター的な役割を担っている。

 卒業後は大学院に進学する予定だが、まちかど研究室との関係は今年度で区切りを付ける心づもりでいる。その為、4年生が学生を牽引する現状に不安もある。「商店街の活性化に関する活動も研究室からの提案が多く、活動が学生で自己完結しているというか、商店街と上手く連携できていないのが現状。店同士も互いに独立していて、彼らの繋がりが薄い。4年生が研究室を抜けた後も、学生が自分達で組織を運営する力を持てるように、企画の段階から後輩を入れたりして育てなきゃと思うし、商店街と学生が連携して街を盛り上げられる環境を整えなきゃいけない。」と話す河上さんの表情からは、「自分がまちづくりの担い手となる」と言う覚悟を感じた。

 「まちづくりの活動をした事で、実際に体を動かして経験値を積めた。ファシリテーショングラフィックやワークショップなど具体的に多くの手法を学べたし、多世代と話す事でコミュニケーション技術も学べた。普通に生活していたら得られなかった事をたくさん得られたと思う。ここで出会った人達がみんな面白い人だったので、この先ももっと彼らと関わりたいし、この世界を知りたいと思う。将来はまだ具体的に考えられないけど、どんな仕事に就いてもまちづくりには関わっていたい。 NPOに所属してまちづくりの仕事が出来たら、と思う気持ちもあるけど、色々考えなければならない事もあって迷いますね。」そう言って河上さんは笑った。

 活動に対して貪欲に、一つ一つ着実に体得していく河上さんの姿勢に、まちづくりの担い手の原石を見つけた気持ちになった。来春、大学院に進む河上さんがその先でどんな活動をするのか、これからも追い続けたい。

まちかど研究室
http://machikado.sakuraweb.com/index.html


(2014/1/10  にいがたNPO情報ネット http://www.nponiigata.jp

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