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食べものと丁寧に向き合う価値観を大切に 〜池谷集落 坂下 可奈子さん 〜

食べものと丁寧に向き合う価値観を大切に 〜池谷集落 坂下 可奈子さん 〜  「忙しいライフスタイルに食べものを合わせるか、食べものを中心にライフスタイルを変えるか。私自身は、池谷・入山集落へ来るようになってから、食べものと丁寧に向き合ううちに、だんだんとゆったりとしたライフスタイルを求めるよう価値観が変わっていきました。」
そう語る坂下可奈子さんは、NPO法人十日町市地域おこし実行委員会の準メンバーとして活動する傍ら、「地方に住む女子が伝えるライフスタイルフリーマガジン【ChuClu(ちゅくる)】」、「カワイイNORAGIプロジェクト」など様々なプロジェクトの中心として活動している。

  香川県出身の坂下さんは、東京の大学に進学、アフリカの紛争解決を専門に勉強し、大学の卒業直前の2011年2月に新潟県十日町市池谷集落へ移住してきた。きっかけは、大学在学中に入っていた難民支援サークルを通じて知った「NPO法人JEN」のボランティアイベントに参加したこと。
「大学に入って最初の2年くらいは、NGO活動に興味があり、海外へ行く機会が多かったです。大学3年生の時に池谷集落へ初めて来た時に、『世界中の人がこの村の人たちみたいになれたら、世界は平和なのになぁ』と感じ、その後、何回か集落に通っているうちに、関心が集落の人たちと一緒に食べる食事の美味しさに変わり、やがて食べものと丁寧に向き合うという価値観の大切さへと変わっていきました。」

  そんな坂下さんの現在の関心事は、美味しいお米を作ること、そして、池谷・入山の棚田米「山清水米」を多くの人たちに知ってもらい、食べてもらうということ。「かつての自分と同じように食べものに関心が無い人たちへ、美味しさや味の違いを感じてもらうこと。また、食の価値を日頃から考えている人たちや、食べものにいつも丁寧に向き合っている人たちへは、このお米の価値や物語を知ってもらうこと。そうしたことをどうすれば伝えられるか、いつも考えています。」

  また、集落では過疎の問題が切実だ。坂下さんが移住する前の池谷集落は6軒13人の限界集落であったが、坂下さんを含め2世帯が移住してきたことで、現在8軒19人の集落となっている。しかし、依然として、年齢別の人口比率で中間の世代(40、50代)が集落に少ない。仕事、結婚や育児というライフプランを考えた時、中間の世代が集落にいれば、それは安心要素の1つと言える。     
 「過疎というテーマは、自分が思っていた以上に深刻で、世の中にとっても重要な課題だと実感しています。」

  集落で開催するイベントを通じて、集落外から訪れる人は今では年間800人を超える。前述の2つのプロジェクト、フリーマガジンChuCluは「千年続く新潟の中山間地域のくらしを発信する」ことを、カワイイNORAGIプロジェクトは「日本中の農作業に取り組む人たちをツナギで繋ぐ」ことを目指したものだ。そのChuCluの発行費用の寄付プロジェクトでは、希望額の3倍を超える金額が集まった。こうした坂下さんの活動は、中山間地域を訪れる人、興味を持つ人を増やし、自然や美味しい食べものに出会う機会をもっと多く持ってほしいと いう想いのもと実践され、そして、多くの共感者と応援者を得ている。
 
 「新鮮な食べものは本当に美味しい。一方で、早くて安くて売れるということを追求したインスタントな食べものを求めるライフスタイルや、野菜を買って調理することさえ面倒だというライフスタイルは忙しい。美味しくて体に良いものをじっくり選んで食べる、そうすれば生活自体が活き活きしたものに変わるように思います。」
  いつも明るい笑顔を絶やさない坂下さんの今後の活動から目が離せない。


【NPO法人十日町市地域おこし実行委員会Webページ「池谷・入山ガイド」】
http://www.iketani.org/

【次世代につなげたい!新潟の中山間地域のくらしを冊子に!「ChuClu (ちゅくる)」】
https://faavo.jp/niigata/project/71

http://inacollege.jp/iju-joshi/
(8月28日より公開予定の移住女子「ChuClu」HP

【カワイイNORAGI着てみ隊】
https://www.facebook.com/pages/カワイイnoragi着てみ隊/540337619331829


(2013/8/28  にいがたNPO情報ネット http://www.nponiigata.jp

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