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人の心に響くコミュニケーション力を磨く NPO法人生涯青春の会 石田 双三さん

人の心に響くコミュニケーション力を磨く NPO法人生涯青春の会 石田 双三さん  現在101歳であり現役の医師でもある日野原重明さんが日々発信しているメッセージに対して、毎日、短歌を作り対話することで「自身の感性を磨く」、そんな活動を通じ、認知症防止に取り組んでいる人が、NPO法人生涯青春の会で理事長を務める石田双三さんである。

 新潟市に活動拠点をおく生涯青春の会は、創設してからこの6月で8年となる。かつては会社役員をしていた石田さんが、定年を契機に社会の抱える課題と戦いたいと考え活動を始め、2年後に設立したNPO法人である。活動目的は「豊かで健康な高齢化社会の実現」、そのための最大の敵は認知症と考え、認知症を予防するための情報発信やワークショップを実施している。他にもNPO法人設立以前から、食を通じた健康をテーマとした「ヘルシーライフの会」としての活動も実施しており、自然食や健康食、食習慣といった観点でのワークショップや勉強会を現在も定期的に実施している。

 そんな石田さんが、今、力を入れている活動の一つに「スピーチの会」がある。 参加者には若者も多くおり、職業や性別も多彩だ。スピーチの会では、参加者各人が自由なテーマでスピーチを行う。あらかじめ原稿を作成し、決められた時間の中で、他の参加者に向けメッセージを発信することは、普段の生活にはない刺激的な体験ともいえる。いきあたりばったりで話すのではなく、事前にしっかりイメージしながら原稿をまとめることで、人の心に響くコミュニケーション力を磨くことができるのだという。
 「人と人が出会い、共感し合うには、言葉でのコミュニケーションが不可欠です。原稿を書いて人に伝えるという経験は、共感を呼ぶコミュニケーションに気づくチャンスとなる。人と話すことに自信をもてるようになれば、社会性を高めたり、自分自身の生活や活動への自信にもつながるのです。」と石田さんは話す。

 今の世の中では、昔よりも効率やスピード、成果が求められる傾向があり、仕事の現場で若い人がじっくり成長することが難しくなっている。活き活きと自分自身を表現する場や、質の高い表現力を育むための環境はとても貴重だ。そうした環境を通じ、目の前にいる一人一人の人間を理解する力が育まれることは、その人自身の人生を豊かにする。こうした活動は前述の認知症防止にも大変効果があり、また、人と人の出会いの場にもなる。

 感性を磨くことは、生きる力を高めることにつながる。社会で今何が起こっているか、情報渦巻く世の中で、正しい情報を選別することは難しい。始めに触れた、日野原重明さんの日々の金言を受け短歌を作る活動は、そんな感性を磨くとともに、自分自身を肯定し癒しを感じることのできる活動でもあるのではないだろうか。石田さん自身は、定期的に開催する参加型のワークショップに限らず、毎日、この短歌をしたため、blogで発信をすることで、「感性を磨く」ことを実践している。石田さんのblogを見て自分なりに短歌を作ったり、生涯青春の会の活動に参加することで、人生を豊かに過ごす発見が見つかるのではないだろうか。

NPO法人生涯青春の会amebaブログ
http://ameblo.jp/syogai1/

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