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外国から来た子どもたちが日本の学校で楽しく学べるように 〜情報の格差が、人生を左右する時代だからこそ〜       「りてらこや新潟」代表 佐々木香織さん

外国から来た子どもたちが日本の学校で楽しく学べるように 〜情報の格差が、人生を左右する時代だからこそ〜       「りてらこや新潟」代表 佐々木香織さん  外国から来た子どもたちが、日本の学校でもきちんと教育を受け、楽しく学べることを目指し、教科書の母語翻訳や日本語のふり仮名を付けた教材の作成を行っている「りてらこや新潟」という団体がある。「すべての子どもには、母語教育をはじめ自分の文化について学ぶこと、母語で教育を受ける権利がある」という考えに基づき活動をし、2012年2月には、その実績が評価され、新潟県弁護士会人権賞を受賞している。

 代表を務める佐々木香織さんは、千葉県から10年前に新潟に移住した2児の母。今は、新潟県内の大学で講師をしている。
 教鞭を取っていた大学で留学生たちと交流するうち、学費を稼ぐにしても、その語学力を活かしながら社会貢献にもなる、そんなやりがいのある場が必要だと考え、外国人児童のための教材を翻訳してもらうことを思いついた。
 帰国・外国人児童は、支援環境が十分でないと情報弱者となってしまい、結果、勉強への意欲を失いやすい。大人になった時、進学先や就職先が限られてしまうことは、その先の人生を左右する大きな問題だ。発想を転換すれば、こうした子どもたちは、母国と日本の両方の言葉・文化を継承して、海外文化交流を実現できる貴重な人材となりえる。

 実際の活動では、教科書の著作権や、外国人児童数の把握の難しさなど、課題も多く、行政や教育の現場、地域のコミュニティの支えや協力が不可欠だ。
 また、保護者が外国人であることを隠したいと思うような場合には、子どもの日本語ができないため勉強が遅れていても、声を上げにくく、「単に成績が悪い」「話を聞いていない」などと評価されることさえありうる。事情が複雑とはいえ、当の子どもたちが、学校や社会に不信感を抱くようなことになって欲しくない。
 「『キミをみんなが支えいるよ』という環境があれば、子どもたちの学習への意欲も自然と高まる、それがひいては、地域社会への信頼感につながる。」と佐々木さんは語る。

 昨年は、ふり仮名版の教材が、特別支援学級で利用できるということがわかり、副産物としての収穫もあった。今後は、本当に必要な支援とはどんな支援なのかを見極め、行政や教育の現場、地域のコミュニティの協力を得ていきたい。
 「子どもは社会がみんなで育てないといけない」、佐々木さんの優しい微笑みの奥に力強い信念をひしひしと感じた。

「りてらこや新潟」Webページ
http://www.literakoya-niigata.org/



(2012/4/23  にいがたNPO情報ネット http://www.nponiigata.jp

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