にいがたNPO情報ネット
 フォントサイズ: 

小国和紙の工作キットで伝統をつなぐ −池山 崇宏さん−

小国和紙の工作キットで伝統をつなぐ −池山 崇宏さん−  紙床を雪の中で保存する「カングレ」という手法を用いて作られる小国和紙(小国紙)。古くは天和2年(1682)年に作成していた記録があり、その歴史は深く重い。江戸時代末期から明治時代にかけて最盛期を迎えたが「産業としては消滅寸前だったものを細々と持続させている感じ」と池山さんは言う。
 
 池山さんは、小国和紙を折り紙のように組み立て様々な小物を制作している。小銭入れ、筆箱、カバンなど、テーブルの上にはさりげなく色んな用途の入れ物が並ぶ。
 長岡市で生まれ育ち、同市の大学を卒業後、市内の金型部品メーカーに6年間務めた「勤め先では金型を作っていたのですが、人の生活に直結する日用品を作りたくなりました。特に金属製品のデザインに興味がわいてきて、大学院で勉強しようと考えました」デザインの前段階として、紙でサンプルをいくつか作った「学内に和紙を研究材料にしてる人がいて、その人に小国和紙の存在を教えてもらいました」和紙を切り折りしてサンプリを作るうちに、クリエイターとして、その新しさに心が躍った「紙で日用品を作るってことに面白みを感じました。伝統工芸が衰退している今、職人さんも何か新しいことをしたがっていましたし、私もおもしろいことができるんじゃないかって思いました」

 2010年の10月には、長岡市主催のデザインフェアに参加した。小国和紙の折り紙で入れ物を作るワークショップは、子どもから年配の方が参加し好評を得た。今まで働いていたときは、ユーザーの反応が見えなかった。ワークショップでリアクションが見えることに喜びを感じた「日常生活を送る中で、和紙に触れることはほとんどないですよね。この工作キットで、特に子どもたちが地域の伝統に触れるきっかけとなれたらと思っています」
 2011年4月から、おぐに森林公園にある「みんなの体験館」では、この工作キットを使ったワークショップが正式なメニューとなる。小学校の総合学習でも感触は良い「この活動を通して、小国和紙を地域全体の特徴として目立たせていきたいですね」


(2011/3/23  にいがたNPO情報ネット http://www.nponiigata.jp

TOPへ戻る 一覧へ戻る