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福祉と社会を繋ぐパイプ役 〜koro(コロ)〜

福祉と社会を繋ぐパイプ役 〜koro(コロ)〜  「 2010年・ 秋 「宝探し」始めました 」
 新しい発想で福祉プロダクツを生みだすユニット、koro(コロ)の紹介文の最初に書かれている言葉だ。福祉施設でつくられている商品を世の中に広く伝えたいと、活動を始めた女性2人の試みについてお話を伺った。

 小林あかねさん(写真左側)と中嶋梨沙さん(写真右側)。二人はまだ出会って1年、一緒に活動を始めて4ヶ月だという。愛知出身の中嶋さんは、特別支援学校に勤め、講師として障がい児教育に関わってきた。大学時代から、福祉施設でつくられる商品に興味を持っていた。しかし、どうしても違和感を感じることがあった。福祉施設にて手作業でつくられた商品が、バザーで100円などの破格値で売られていく。手のかかった商品をそんな風にたたき売るのは何か違うと感じていた。いつか、福祉施設の商品づくりに関われたらと思っていた。
 一方、新潟生まれの小林あかねさんは滋賀県の芸術大学を卒業し、石川県で劇団の美術を担当していた。生計を立てるため勤めていた福祉施設で、とても興味を魅かれる光景に出合う。紙くずを山にする、好きな新聞記事をひたすらに集めて貼はるなどの障害のある人たちの動きだ。
福祉の視点からみるとタブーとされるものも、アートの視点から、とても面白いと感じた。福祉特有の「仲間で支え合っていこうね」という考えにとどまらず、面白いものはどんどんブラッシュアップさせて世の中に発信していくべきだと思った。

 そんな二人が、共通の知人を通じて「新潟」という土地で出会った。
福祉施設でつくられている商品を世の中に広く伝えたいという共通の想いの下、現在、数か所の福祉施設との商品開発に取り組んでいる。「ワークセンターほほえみ」で作られるさをり織りを使い、カラフルでポップなベルト、ストールを作った。すでに古町の洋服や雑貨を扱うお店での販売が始まっている。また、五泉市にある「きなせ家」では、ニットを作る工場で不要となった残糸を機械でよりあわせ糸玉を製作。その糸玉を手芸素材として売り出している。

 福祉施設では、丁寧にものづくりをしているが、そのデザイン性や販路には、まだまだ改善するべき点が多いと2人は感じている。しかしながら、作業所の職員の人たちは、日々の障がい者支援で忙しく、また、商品開発に関する知識や経験もない。「知らないだけなんだよね〜」と二人は口をそろえる。利用者と日々向き合う中だけでは見えにくいものもあり、外部の人との接点もつくりにくい。それだったら、そこをつなげる役割を私たちがしたいというのがkoroの想いだ。今後は、食品の商品開発もしたいと考えているという。これから実現したいたくさんの夢が二人の心に詰まっている。
“福祉施設で仕事をする一人ひとりが、誇りを持ち、他分野の人と対等に仕事をしてゆける自立した関係づくり”を手助けすることが、koroのゴールのようだ。

 まだ課題も多いが、一つ一つ、ゆっくりと。でも、確実に歩んでいくのだろうと、2人の穏やかな中にもしっかりとある芯の強さから感じることができた。


「福祉と社会を繋ぐパイプ役 koro / art&design in welfare」
http://koro-koro.jimdo.com/


〜koro展 開催のお知らせ〜

約半年かけて福祉施設を巡り発掘した、
「作品」や「仕事のかたち」を展示・販売します。

[日時]
2011年3月11日(金)13:00〜18:00
     12日(土)13:00〜18:00
     13日(日)11:00〜15:00
[会場]
F/style 新潟市中央区関屋下川原町2-658


(2011/2/21  にいがたNPO情報ネット http://www.nponiigata.jp

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