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ママの笑顔が一番!をモットーに−開業保健師 松山由美子さん−

ママの笑顔が一番!をモットーに−開業保健師 松山由美子さん−  保健師の多くは、行政や企業などの組織に属し、「ゆりかご」から「墓場」までといった全世代の地域住民を対象に、身体的・精神的・社会的健康の向上を目指して活動している。そのような中、独立起業し「開業保健師」という新しい働き方をする保健師が登場している。新潟市西区で「開業保健師」として働く松山由美子さんに、全国でも珍しいお仕事の内容と今後の夢をお聞きした。

 佐渡市出身の松山さんは、看護師になるために新潟の看護学校に入学。その後、東京と新潟の病院で看護師として勤務している際に休職をして保健師の資格を取得。卒業後は、訪問看護ステーションに勤めるが、出産を機に退職。ご主人の転勤に伴い、富山、金沢、上越と移動しながら3人の子育てを経験した。「友人も親戚もいない土地で子育てをすることの大変さを身をもって体験したんです。その頃は、子どもの居場所はあっても、ママをケアしてくれる場所は少なかったですね」と松山さんは当時を振り返る。

 そのような自身の経験もあり「ママたちの一番のサポーターになること」を目的に松山さんは6年前から「開業保健師」として「ままと赤ちゃんのほけん室 いちばん星」を立ち上げた。ここでは、骨盤ケアやベビーマッサージ、育児・健康相談などを行っている。2008年にご主人の実家がある新潟市に引っ越し、翌年11月にはこうしたことが定期的にできるようにと「はっぴいmamaはうす」という活動拠点を持った。

 しかし、「外に出ることができないママが心配。そうした気持ちになっている状態の人に、どうアプローチしていくかが今後の課題」と松山さんは語る。そのために、民間企業と連携したイベントや無料の育児相談会などを実施していきたいと考えている。

 「拠点ができたことによって動き方や考え方が最近変わってきました。今までは、看護職や保健師の世界で動いていたのですが、この1年はこれまで出会わない分野の方とのご縁が増えましたね」と語る松山さん。きっかけは、拠点を持って1年が過ぎたころに参加した商工会議所の創業塾だった。「それまでは、稼ぐという意識があまりなかったんです。看護や保健師としてのサービスには自信があったけれど、それを提供して対価を得るという意識が低かった」と話す松山さん。それからは、経営に関するヒントを得るために「異業種交流会」へ出席するなど常にアンテナを張りながら日々を過ごしている。

 そんな松山さんの想いと行動力に共感した助産師や看護師、ファイナンシャルプランナー、各種セラピスト達が集まり「はっぴいmama応援団」というグループができた。活動拠点「はっぴいmamaはうす」で、松山さん自身が行う教室の他に、応援団のメンバーも定期的に各種講座や育児相談などを実施している。「こうしたいという想いがあって創めた拠点でも、経営ができなければ続かない。応援団のメンバーと一緒にここを維持していくために、各教室の内容やその料金などをミーティングで決めています」と活動を継続するために協力することの大切さを松山さんは実感している。

 今後の活動として、松山さんは「看護職のための支援活動」と「学生への支援」も視野に入れている。自身も看護師として勤務したことがある松山さんは、看護職を精神的・身体的に支える機関が少ないと感じていた。「職業柄、弱音をはけず、無理をする人が多いんです。」自身の経験を看護職の皆さんの役に立てたいと、松山さんをはじめ数名の看護師が、平成23年4月からの本格始動を目指し、活動している。

「学生の支援」については、平成23年度、地域実習に出る看護学生の指導にあたる機会を得た。「多くの学生は、行政や企業などに勤めて保健師として活動するでしょう。しかし、これからは「開業保健師」という新しい働き方が増えてくるはず。私の経験が少しでも学生の将来に役立てられれば嬉しい」と語る松山さんは、次世代の育成という視点も持ちながら活動していく。


ブログ「ままと赤ちゃんのほけん室 いちばん星」http://hokenshitsu1banboshi.blog50.fc2.com/
「ナースのためのホリスティックケアセンターLLC」設立準備プロジェクト
http://nursecare.gjgd.net/


(2011/1/25  にいがたNPO情報ネット http://www.nponiigata.jp

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