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伝えたいのは、人や地域とのつながり ―板額会副会長 武田 周一郎さん―

伝えたいのは、人や地域とのつながり ―板額会副会長 武田 周一郎さん―  新発田市生まれの武田周一郎さんは、新発田の豊な食材と美味しい家庭料理に恵まれて育った環境から、料理人になりたい夢を持っていた。学校卒業後、料理人の道を目指して新潟の洋食屋で修行を始める。料理の腕に自信がつき、自分の味を故郷に伝えたいと独立を考えたとき、独立拠点にお母さんの実家がある胎内市を選んだ。武田さんは胎内市で、「食彩酒房ぼだいじゅ」のオーナーシェフとしての道を歩き出す。友人の支えと、武田さんの熱意が地域に受け入れられ順調なスタートをきられた。胎内市で独立3年後ご結婚され、3人のお子さんに恵まれている。

 武田さんと板額御前との出会いは、2001年に突然訪れる。郷土史研究家から胎内市の財として見出され、スポットを当てられ始めていた板額御前の鳥坂山での戦から800年経ち、「板額御前奮戦800年記念イベント」が胎内市で企画された。企画の中で「板額御前物語」ビデオ製作に取組むことになり、出演キャストの募集案内に、当時小学4年生の息子さんが応募したことに始まる。ビデオ撮影は胎内市だけにとどまらず、岩手県の「平安の郷」でも行われ、息子さんは一人で参加し、多くの出会いがあった撮影を、楽しく経験してきた。武田さんは息子さんの行動をきっかけに、板額御前を学ぶようになった。一族の運命を背負い、一族を守るため、女性の身でありながらも、圧倒的多数の鎌倉軍相手に、自ら矢面に立ち戦った板額御前を知るほどにひきつけられていった。

 「板額御前奮戦800年記念イベント」を機に、「このまま一度のイベントで終わらせたくない、継続させ地域の活性化につなげたい」と、同じ志を持つ10人が集まり「板額会」がスタートする。武田さんは板額会の立上げから、中心的に関わることになる。板額会での役割を伺うと「言い出し役かな」と仰った。板額会の基本姿勢は「言い出した人がやる」ことになっているそうで、イベント企画や脚本作り・監督、印刷物のデザイン、PR画像まで一手に引き受けていくことになる。また、「歴史めぐり」パンフレットの作成や、ふるさと村で「中世の武士・お姫様体験」イベントも仕掛けた。恒例となった、毎年9月に行われる「中秋の名月〜板額の宴〜」も800年祭の年から続いている。板額会スタートから2010年で9年目となる現在、会員は20名に増えた。武田さんは小柄な身体に、信じられないパワーを秘め活動を推進している。

 「人や地域とのつながりですね」板額会の活動を通して伝えたいことを一言で表した。また、続けてこう仰ってくれた「板額御前は、郷土を守るため、郷土の人を守るため、自分の命を省みずに戦った。また、捉えられた後、鎌倉御所での堂々たる立ち振る舞いも、郷土の誇り・城氏の誇りを背負っていたからだと思う。浅利与一義成に同行して甲斐の国(山梨)へいった後も、甲斐の国に板額御前の名前が数多く残っている。地域の人とふれあい、愛されていた証です。板額御前を通して、人や地域とのつながりの大切さを学んで欲しい」平成17年に中条町と黒川村が合併して胎内市となった、奥山の庄を納めた城氏のお姫様である板額御前は合併した新生胎内市全域にわたる財であり、胎内市をつなぐシンボルとなっている。

 「中秋の名月板額の宴は、夕方から実施していますが、1日のイベントにしたい。中条駅を降りたら、衣装を羽織って中世人に変身して、まちあるきを楽しんでもらいたい。見るだけではなく参加するイベントにしたい。また、板額御前の認知度をもっとあげて、大河ドラマを目指しています。そのために私たちが板額御前の生涯を明らかにし、どれだけストーリーに肉付けしていけるかにかかっている」目標を語る口調に熱がこもる。

 奥様の玲子さんと、次女の奈々さんが顔を出してくれました。奈々さんは先回のコンテストで「6代目板額御前」に選ばれて、2年間活躍中です。「スキーカーニバルやチューリップフェスティバルなど、イベントに参加すると声を掛けられ、板額御前の認知度が上がっているのを実感する。うれしいし、もっと広げていきたい」と意欲を語られた。板額会で活動するお父さんの背中を見て、「お父さんばっかりズルイと思った」という。武田さんはオーナーシェフの仕事と、板額会活動に追われ多忙な日々を送られていると思うが、楽しく取組む姿勢がしっかりと、ご家族に伝わっていました。武田さんの笑顔が一番輝いた瞬間でした。


板額会
TEL:0254-43-2001
FAX:0254-43-3471
E-mail:community@city.tainai.lg.jp


(2010/06/23  にいがたNPO情報ネット http://www.nponiigata.jp/ )

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