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やっぱり人がすきなんだと思います。 ―田原幸作さん―

やっぱり人がすきなんだと思います。 ―田原幸作さん―  2002年に始まった「にいがた総おどり祭」は2010年で9回目を迎える。約300年前、新潟で行われていたとされる踊りを復活させた同祭は、15,000名の踊り子が参加し、50万人の観客を魅了する祭となった。同祭の記録スタッフとして関わる田原幸作さんも、この祭の魅力に取りつかれた内の一人だ。今までに、北は北海道、南は福岡まで、カメラに収めた祭は、延べ150回は下らない。

 田原さんは、上越市の写真屋に生まれ、幼い頃からカメラに触れて育った。「実家にいたころは、写真に興味はありませんでした。反発もあったと思います」と振り返る。「写真に興味を持ち出したのは、専門学校を卒業して、仕事を始めてからですね。よく風景を収めていたのですが、もっと面白いものを撮りたいなという気持ちがあって。総おどりに出会ったのはその時でした」田原さんは、たまたま入った本屋でにいがた総おどり祭のパンフレットを見つけ、「カメラを使わないともったいないから」会場に赴いた。そこには、技ではなく、心で踊る踊り子たちの姿があった。「ハマってしまいました。迫力というか、表情ですね。皆のいきいきと踊る姿に惚れ込んでしまいました。結局全日程通い詰めて、彼らの姿を写真に収めていました」
 
 スタッフとして関わり始めたのは第3回を迎えたときだ。「写真をホームページで公開していたのですが、それをたまたま総おどりのスタッフが見つけてくれました。もう5年以上記録班の一員として活動しています。熱しやすく冷めやすい性格なのですが、踊り子たちの姿を写真に収めることは全く飽きませんね」一体何がそうさせるのか「やっぱり人が好きなんだと思います。それぞれの表情や、一生懸命何かに打ち込む姿っていいじゃないですか。ただそういう姿ってあまり見れるものじゃない。仕事場や外で見受けることはあっても、写真に収めるわけにもいきませんし。公に披露する場で、真剣な表情を収めることができるのは、お祭りならではのことだと感じています。それに毎年違う方々が、違う演目を披露していて、いつも違った感動を味わいます。このように毎年新しい味わいがあることも、祭りに夢中になれる大事な要素だと思っています」
 
 「スタッフとして働く以上、私の撮りたい画ばかりを撮っているわけではないですね―」
 踊り子の本気の表情に惚れ込み、スタッフとして関わっているが、そこには当然責任もついてくる。それでもスタッフとして関わり続ける理由はなんなのだろうか「写真が撮りたいだけだったら、スタッフとして関わらない方が自由に動けるわけです。それでも作り手の立場で記録を続けるのは、他のメンバーとの連携や仲間意識を味わいたいからだと思います。また、作り手に回ることで、メンバー全員でお客様をもてなす充実感を得ることができます。このようなチームプレイで得られる感覚は、祭りに関わったスタッフだけの特権です」

 5年以上ものあいだ、踊り子たちの本気を追いかけてきた田原さんだが、本業の都合上、東京への転勤を控えている「仲間と一緒に他県での祭に参加したり、道中の楽しみが減ってしまうのは寂しいです。でも総おどりの際には新潟に通うつもりでいます。これからも写真を撮り続けていきたい。私の写真を見て祭に来てくれる人がいると嬉しいです。そんな想像力を掻き立てる画を切り取っていきたいです」

新潟神事
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(2010/05/28 にいがたNPO情報ネットhttp://www.nponiigata.jp) 

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