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祈る―、 「こと葉・や」佐竹真有さん

祈る―、 「こと葉・や」佐竹真有さん  新潟市北区、旧豊栄市に面白い外国語の先生がいる。英語とスペイン語の語学教室を主宰する佐竹真有さんは、語学教室だけに留まらず、教室をさまざまな創作活動を行う方々に開放したり、時折、小さなマーケットを開催して、地域の人々との交流を楽しんでいる。「私が暮らす町がもっと楽しくなれば良いなと思っています」その思いは、語学教室の運営にも反映されている。「どんな言語でも、単語を覚えることや、文法や学ぶことはもちろん不可欠です。しかし、何を話したいのか、こんなことを話したいんだ、といった話し手の気持ちを引き出していくことが何よりも重要だと考えています。幅広い年代の、またいろいろな職種や、趣味を持った方々が“こと葉・や”にいらっしゃいます。そういった皆さんが、心の底から“話したい”という気持ちが溢れるように工夫をしています。またそのような気持ちに気付いたとき、皆さんが語学を学ぶことを“楽しい”と言って下さいますし、私も楽しくなります」

 佐竹さんは、2005年に南米チリの大学に留学した。スペイン語をさらに学ぶためだったが、大学では学生たちに日本語を教えるという貴重な経験をも得た。またその後、アルゼンチンやペルー、ボリビアといった南米の各国を巡り、多くの現地の人たちとの交流を持った。そして彼らの精神に深い興味を抱いた。「私が出会った人々のなかには、決して裕福とはいえない方たちも少なからずいました。ですが、幸いにも、私が親しくなれた人々は、心までが貧しい人はいませんでした。コップに注いだ水が溢れ出るように、自分の喜びや幸福は、周りの人たちに分け与え、共有するもの、と彼らは考えています」
幸せを還元していく。周りの人々を元気にしたい、という彼女の気持ちと重なって見える。

 2010年2月27日、チリをM8.8の地震とそれに伴う津波が襲った。現地は甚大な被害に見舞われた。佐竹さんは、沢山の“気付き”と“喜び”を与えてくれたチリの人々に恩返しをするための新たなプロジェクトを立ち上げた。現地で撮影した膨大な写真や映像に経験談を交えて、チリの姿をより多くの日本人に知ってもらおうという計画だ。
地震直後にチリの友人達に連絡を取った。「私にできることが何かあるかしら?」返ってきた答えはこうだった。「なにも要りません。ただ、チリのために祈ってください。」
 この言葉に彼女は、はじめ驚き、次に戸惑い、考えさせられたという。『祈る』とはどういうことか。私の、私達の『祈り』とは何か。考えた末に辿り着いた答え。「もっと彼らのこと、チリという国、さらには南米大陸のことを知らなければ、祈ることすらできない。もっと知りたい、伝えたい。そこから始まるのだ」
 現地の友人たちと連絡をとり、相互に情報をやり取りして、南太平洋を挟んだ隣人としての友好関係を広げていく、という計画はこうした思いから動きだした。

先ずは知ることから。 彼女の「祈り」は、チリへと届くに違いない。


CHILE NOW  現地の人たちと一緒に考えるチリ支援
http://chilenippon.blogspot.com/

旅する語学 こと葉・や
http://kotohaya.jp/


(2010/03/29 にいがたNPO情報ネット http://www.nponiigata.jp

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