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新潟が住みよい町、いい地域になるためのプロセスづくりに貢献 〜渡邉 秀太さん〜

新潟が住みよい町、いい地域になるためのプロセスづくりに貢献 〜渡邉 秀太さん〜  新潟市出身、新潟大学を卒業後、新潟市役所に就職−26歳の渡邉秀太さんは、生粋の新潟っ子である。渡邉さんは、この4月から新潟市都市政策研究所(Nicri)の特任研究員として、企業、大学、NPOといった関係機関と連携しながら「都市政策」や「行政経営」などを行っていくことになった。

 「恥ずかしながら学生時代は、自治会って何?という程度の知識だったんです。」と、渡邉さんは学生時代を振り返る。新潟大学経済学部在学中では、「ニューパブリックマネジメント」(地方公共団体の経営改革)など、主に制度やしくみをつくるまでのプロセスに特に興味があったという。そんな渡邉さんが始めて配属されたのは総務部の統計調査係。その後、新潟市東区役所の政策企画課(現地域課)で、東区のタウン誌の編集や区自治協議会の運営に携わり、その傍らに市民活動に参加して、自治会や町内会、NPOといった地域で活動する人とのネットワークをつくっていった。「東区に行ってからでしょうか、まちづくり・コミュニティに入っていくという仕事をして、人の動きや考え方、ひとつのことをつくるまでのそのプロセスが大事であると実感できた」と、渡邉さんは語ってくれた。

 「行政職員である自分が、人脈や情報をもっと広げたい」と思い、渡邉さんらは、「新潟せいさく所」という団体を平成18年2月に立ち上げた。新潟市の若手職員ら10人からなる自主研究グループで、メンバー間で情報交換をしたり、新潟市内を歩いて自分の好きな場所を写真にとってコメントをつけたカードをつくったり、都市政策研究所のコミュニティに関する調査事業などに参加してきた。

 今年はもうひとつ団体を立ち上げ、職員同士の交流を深める会を開催している。「人に頼るってすごい大事なことだと思うんです。全部一人でやろうとするから進まなかったり、アイディアが固まってしまったり。職員の中に、活動したいと思っている人はたくさんいるはずなんです。人材発掘していないだけ。まずは、仲間づくりからスタートしよう、ということで活動しています」と気軽な気持ちで参加してほしいと渡邉さんは呼びかけている。この団体は、学生の参加も歓迎している。「学生が就職先のひとつとして市職員を選ぶ際に、実際に働いている若手・中堅の先輩に相談できる場になれば」と渡邉さんは考えている。

 「合併したことにより、新潟市は広くなりました。職員同士の内部ネットワークもそうですが、外とのそれが非常に重要になっています」と語る渡邉さん。現在、勤務するNicriでは、「産業」と「社会関係資本」を担当する。このうち「社会関係資本」では、コミュニティ協議会の現状を分析し、行政政策のあり方を議論することになっている。「これからの地域にも経営感覚が必要になっていると思います。しかし、自立や自発性はどのようにしたら生まれるのか。住みよい町、いい地域にしていきたいという思いは皆同じですが、そうなるためのプロセスづくりに私が少しでも貢献できればと思っています」と渡邉さんは語ってくれた。

 Nicriのユニークな取り組みとして、職員が日々の仕事や新潟市への思いを綴っているブログ「虫の目・鳥の目・Nicriの目」がある。今回は、ここに記載されていた渡邉さんの新潟に対する熱い思いを読み、インタビューをさせていただいた。新潟のニューリーダーと呼ぶにふさわしい印象を持ったことを渡邉さんに伝えると、「まだまだ先輩たちに教えてもらうことがたくさんあるので、日々勉強です。とにかくいろんなところに出かけて行きたいので、どんどん情報を寄せてください。フットワーク軽く、広い視野を持って活動していきたいです」と渡邉さんは、笑いながら答えてくれた。スポンジのような吸収力でこれまでの新潟のまちづくりを振り返り、新たなものをつくりあげようとする渡邉さんの行動力にこれから期待していきたい。

(2009/4/22 にいがたNPO情報ネット http://www.nponiigata.jp/

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