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お金のため、自分の利益のためだけに生きていくのではなく、 みんなを幸せに、笑顔にできる人でありたい。                  〜荒川大靖さん〜

お金のため、自分の利益のためだけに生きていくのではなく、 みんなを幸せに、笑顔にできる人でありたい。                  〜荒川大靖さん〜  新潟医療福祉大学地域貢献団体レクア.コム部前代表であり、地域教育コーディネーターや地域活動に積極的に取り組むのは、新潟医療福祉大学社会福祉学部4年生の荒川大靖さん。ボランティア、地域活動の数々を経験してきた荒川さんが、得てきたのはどんなことだっただろうか。

 レクア.コム部に入ったきっかけは、友達の友達に誘われて“なんとなく”だったという。肢体不自由児の休日支援や、公民館での子どもたちの体験活動「一休さん」に定期的に参加していった。はじめのうちは、「もっとこうするべきじゃないか?」という批判が先に立ったという。「自分だったらこんなふうにしたい」そんな想いがでてくるからこそ、自分が主体的に活動に関わることができたし、その想いがあったからこそ今の成長があると当時を振り返る。

 また、レクア.コムを中心に、毎年開催されるのが「新潟県学生ボランティアサミット」だ。新潟県内でボランティア活動をしている学生のネットワーク作りを目的に開催されており、各大学から実行委員を募り、学生が運営・企画の全てを担っている。同サミットを創る過程で、学内でも他校との間でも、学生ボランティアにおける課題を共有するのに難しさを感じていたそうだ。また、各サークル内での次を担う後輩を育成していくことが難しく、年によって活動が活発な年と、そうでない年の波ができてしまうという。
 今年度のサミットのテーマは「人と人とのつながり」。どうしてこのテーマを選んだのかと尋ねると、「もし、道ですれ違って肩がぶつかっても、お互いにスミマセンと言えるだけで、人と人がつながることは可能だと思うのです。つながりは一瞬でもいいともいえるのではないかと。いろんな人がいて、お互いを認め合う関係が学内、地域、社会にとって大事なのではないかと考えています」と言葉が返ってきた。学内外でのボランティア経験を基に語られる言葉に説得力がある。

 学内活動の他にも、公民館や、政策提言の委員をかけ持ち、学生の立場で創造力を求められることも多い。その一つに、今年度から濁川中学校での地域教育コーディネーターの仕事がある。市教育委員会による学校と地域パートナーシップ事業において、現在新潟市内の小中学校40校に「地域教育コーディネーター」が配置されている中のひとりで、学校や地域に縁の深い方がコーディネーターを務める中、唯一の大学生コーディネーターだ。中学校文化祭の時に、レクア.コム部から大学生スタッフが入りブースを出展することで文化祭を盛り上げたり、地域の方と協力しての花壇づくり、またコーディネーター通信を地域に配布する等情報発信なども行っているという。「まだまだ、力になれている自信がなくて…」先生や地域からのフィードバックにはまだまだ時間がかかりそうだ。学校と地域における連携の考え方は様々。まずは、地域の人が気軽に学校に足を運びたいと思ってもらえるように来年度はしていきたいとのこと。学生の立場で、学校現場に新しい価値を見いだす取り組みは、今後さらに磨かれていくだろう。

 将来はお金のため、自分の利益のためだけに生きていくのではなく、みんなを幸せに、笑顔できる仕事に就きたいと語る荒川さん。来年度からは、大学院で社会福祉関係の政策マネジメントを中心に学び、引き続き濁川中学校の地域教育コーディネーター、新設される北区の児童館で非常勤職員を勤める予定だという。「学生の立場でありながら、地域の方々から意見を聞いて貰えるというのは幸せだと思う。おそらく、社会にでたら上司の意見を聞くばかりで、こちらが意見をできる機会はそう与えられないのかもしれないし(笑)」。様々な活動に参加を惜しまない姿をみて、周囲からは“お人よし”だと言われるという。それでも「これからも地域にかかわり、また広い視点で社会福祉について考えていきたい」と語る姿は、非常に頼もしく感じられた。


(2009/1/23 にいがたNPO情報ネットhttp://www.nponiigata.jp/

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