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業種や職種の垣根を越えたつながりを生む雑誌を−小林弘樹さん−

業種や職種の垣根を越えたつながりを生む雑誌を−小林弘樹さん−  政治、福祉、宗教など様々な分野で活躍する新潟県内の人を紹介するインタビュー雑誌「LIFE−mag」が創刊された。新潟市内に住む、小林弘樹さん(25歳)が取材から編集、営業まですべて一人で行っている。小林さんが、様々な立場にある人の「思い」や「こだわり」だけでなく、「葛藤」や「矛盾」を聞き出したい、との思いから始めた活動である。

 新潟市(旧岩室村)出身の小林さんは、東京国際大学を卒業後、新潟日報販売株式会社に勤務。そこに3年勤務した後退職し、今年4月「株式会社エイチ.ケイコネクション」を設立した。といっても自宅マンションの部屋がオフィスであり、起業するための諸手続きも自分ひとりで行った。前職とは全く異なる編集業をなぜ選んだのだろうか。「高度に分業化、多様化、細分化した社会は便利になった反面、人をより孤独にしたのではないかと感じています。隣にどんな人が住んでいるのかわからない。地域社会の中でつながりや存在を確認する場も少ないと感じて、そうじゃないんだよということを伝えたかった。」と小林さんは起業した当時を振り返る。「取材・編集の知識、経験、人脈はなく、雑誌の流通に関する知識もありませんでした。未だに毎日が手探りです。」と現在の心境も語ってくれた。

 自費出版であり、新潟という地方を取材対象地域にしているところにこだわっているのは「雑誌で紹介した人に読者が興味を持ったとき、会おうと思えば会えるという関係をつくりたかった。やや硬派な問題も身近な人から話を聞くことで、自分に引き寄せて考えることができるのでは。」という小林さんの思いからである。

 「書店の方からは貴重な意見をいただく機会も多々ありました。『商品紹介をしないから売れない、スポンサーがつかない』と嘆くよりも、今はより質の高いインタビュー記事ができるようひたむきに制作を続けたいと考えています。」と、小林さんは今後もインタビューにこだわりたいと考えている。「インタビュー独特の空気感や、誰も予想していなかった答えを聞くことが出来たときの興奮を紙面で伝えられたらと思っています。」と語る小林さん。

 雑誌「LIFE−mag」でこれまでに紹介された人は政治家や農家、NGO活動家、住職など多彩である。自分が感じた素朴な疑問を投げかけるという小林さん。「社会の繋がりを再認識するきっかけに、雑誌というツールが活用されればいいなと思っています。自分が興味のないことは知らなくてもいいこと・・・と感じている人に、雑誌を読んだことで社会問題を身近に感じてもらえれば。」と語る小林さん。そのために自らが様々なことに問題意識を持ち、ひとつのテーマに固執することなく、新たな視点も取り入れられる柔軟な編集方針でやっていきたいとの思いがある。人脈や視野を広げるために、市民活動のイベントや会合などに積極的に足を運ぶようにしている。待望の第2号は、9月末発行。小林さんが発行する雑誌を通じて、どんな業種や職種の垣根を越えたつながりが生まれるのか今後の活躍に期待したい。


雑誌「LIFE−mag」 http://life-mag.com/


(2008/9/20 にいがたNPO情報ネット http://www.nponiigata.jp 

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