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秋葉山で里山と人・人と人とをつなぐ ―原淳一さん―

秋葉山で里山と人・人と人とをつなぐ ―原淳一さん― 新津生まれ、新津育ちの原淳一さんは、家業である造園業を営む傍ら、秋葉公園を拠点に里山の整備活動をする「秋葉山自遊会」の代表を務めている。子どもたちがのびのびと育つための、木登りや秘密基地づくりができる遊び場づくりをしたいと、ツリークライミングやツリーハウスづくり、プロジェクトアドベンチャー(遊びや冒険を通じて人との信頼関係を育む体験型プログラム)、オーガニックガーデンづくりなど、新しい分野の勉強を次々と進めている。その学び続ける姿勢は、学生時代から一心にラグビーを続け、10年間国体選手として活躍し続けたという経歴とも重なる。

「秋葉山自遊会」の始まりはH16年の秋、木登りができるような遊び場を子どもたちの為につくりたいという熱い思いを胸に、地域振興局の門を叩いたのが始まりだった。話を聞いた担当者が、「それは素晴らしい!」と話にのってくれ、一緒に長岡の公園に視察にも出向いたという。そこではツリーハウスなど、子どもたちが思う存分に遊ぶ空間があり、「このような場所を新津にもつくりたい」と、話は進んでいった。
H17年の春に「秋葉山自遊会」を有志で結成し、秋葉公園第2キャンプ場周辺をベースにして、ゴミ拾い・下草刈りなどの里山整備の活動が始まった。時には、地元の中学生、ラグビースクールの子供たちが参加し、楽しみながらの作業をし、子どもたちが楽しめる遊び場をつくりながら、今に至っている。

「里山で遊ぶのでは、危険だと思いますか?一見、整備された公園の方が安全のように思うけど、実は里山の方が安全だと私は思うんです。だって多少高い木などから落ちても、柔らかい土や草がクッションになり、そして平な所が少ないでしょ、スキーのジャンプの着地と一緒ですね、子供が多少むちゃな行動をしても、自然が受け止めてくれる。でも整備された公園ではそうはいかないところもある。里山という空間での遊びの方が安全だと思うところは多いですね。」という原さんの言葉には、人と自然のつながり、人と人のつながりを子供たちに実体験をもって学んでほしいというあたたかい眼差しがある。
「自然の中で時間を過ごすというライフスタイルってステキだなと若い人に思ってほしい。火を囲んで人生を語るでもよし、街の灯じゃなく星空の下で自然の中で一杯やろうでもいい。自然という多様性の中で、自然との触れ合い方を学び、そして人とのつながりにも感謝できる、そんな機会を若い人に提供していきたい。そして若い人たちが親になったとき、それはその子供たちにきちんと伝わっていくと思うのです。」原さんがこれからもっと秋葉山に来てもらいたいと思っているのは、子供、そして若い親世代の人たちだ。(もちろん年配の多くの方にもです。)
 

家業である造園業を引き継いだとき、「何のために木を植えるのだろう?」と改めて考えた。以前は公共空間の施工・管理が多かったこともあり、「それが仕事だから」と安易に考えているところがあった。しかし、家の庭が一番安心・安全領域、そして身近な自然。子どもたちが体を動かし、感受性・創造性を育てるための空間づくりこそが、未来の子供・環境にとって大切なのではないかということに気づいたという。

秋葉山自遊会では(社)新津青年会議所のメンバーと共に、金津中学校の総合学習の一環として1〜3年生までの生徒19名と共に、秋葉公園にツリーハウスをつくるプロジェクトを開始している。行政、企業、地域の市民団体とも協力しながら1年間、20回のプログラムを予定している。5月中旬に行われた第2回目のプログラムでは、現地の散策、スタッフと生徒たちの仲を深めるゲーム、これからの目標について意見を出し合った。「今回のプロジェクトを通じて、子供たちが自らしっかりとした目的意識を持ちながら、自分ごととして、自然と人のつながりをじっくりと考えてほしい。」と原さんは語る。多くの協力者を得て、子供たちと目線を同じくして、純粋に自然や人とのふれあいを楽しむ原さんの姿が、これからも多くの人と自然、人と人とをつないでいくに違いない。

(2008/05/20 にいがたNPO情報ネット http://www.nponiigata.jp 

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