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夢に向かって突き進む、未来人−本間莉恵さん−

夢に向かって突き進む、未来人−本間莉恵さん−  新潟大学の技術職職員として働きながら、京都の通信教育制大学に在学中の本間莉恵さんは、NPO法人ねっとわーく福島潟に関わって4年目。「環境・教育・まちづくりなど様々なことに興味があって・・・」と語る、23歳の目から見たNPOはどう映っているのだろうか。

 「自分が気付かなかった部分が見えるようになった」と本間さんは19歳の頃から、NPO法人ねっとわーく福島潟に関わって感じている。「環境って結局、人だと思うんですよ。人とのつながり。福島潟に携わる多くの人に、潟の自然観察をはじめ、県内の湖沼などいろいろなところに連れて行ってもらったりしながら、多くのチャンスをもらうことができた。」そのチャンスの一つに、今年1月に新潟県内のNPO関係者を対象とした「ペンシルバニアNPO交流ツアー」の参加がある。

 同ツアー初日、本間さんは「目にするもの全てが新鮮。なんてすごい経験をしているのだろう!」という感動が心の中で渦巻いていたという。しかし、ツアーが中盤に差し掛かるうちに「この体験を自分はどのように活かせるのだろうか。何を、どうしていけばいいのだろうか。」という思いから責任感とプレッシャーを感じ始めたという。

 そもそも、本間さんは同ツアーで「幸せに感じられる社会とは何なのか、何でも充たされている社会が本当にいい社会なのか。それをアメリカという国で学びたい。」という目的を持っていた。「結局、それに対してはっきりとした答えは出ていなくて。でも、これから私がNPO活動をしたり、生活したりする時につながっていく課題だと思っています。いい種をもらって帰ってこれたなって。」そんな思いを持ちながら本間さんは将来の夢も語ってくれた。

 「就職どうするのって聞かれることがあります。NPOに興味はありますが、はじめの就職先にはどうかなと思っているんです。NPOの求人を見ると経験者を求めていますよね。資格以上に社会経験が求められているのではないでしょうか。」冷静に語る本間さんはさらにこう続けた。「社会の中でNPOというものがどういう位置にあって、何が求められているのかを知った上で活動することが大切なのではないかと思います。」これは、アメリカに行って新たに感じたことでもあった。

 高校生の頃から「残るものをつくりたい」という思いがあった本間さんは大学でランドスケープ※の勉強をしている。「物をつくる作業って、自分の中の思いを明確にし、どう表現したいのか、というビジョンがないとダメなんです。それは環境、福祉、まちづくりなど分野に限らず、大切だと思うんです。」と語る本間さんは自分の将来ビジョンと社会の動きを見ながら生活しているようだ。

 大学生にとってNPOはどう映っているのかを訪ねたところ「名前を聞いたりしてはいるけれども、何をしているのかは分からない、実態がわからないという学生がほとんどですね。ボランティアしている人たち?くらいにしか思われていないことも事実。」と本間さんは答える。「ただ、私としてはNPOを通じて、社会に出るための準備をさせてもらっていると感じています。学生同士だったら通じるコミュニケーションでも社会でそれは通じない。」4年間の活動を振り返っての実感だ。

 ねっとわーく福島潟の理事である本間さんは「辛いと思ったこともあったけど、辞めたいと思ったことはないんですよ。何ででしょうかねえ。多分、福島潟が好きなんだと思います。無条件であの場所が好き。だからもっと多くの人に福島潟を知って欲しいし、ずっとこの場所を残していきたい。」そういう思いから、「かたごはんの会」※を仲間と一緒に立ち上げた。「私の場合、経験がないので、言うことやることが周りからは「理想論」として取られることもあった。でも、「かたごはん」を1年間やってみて、少しづつ自分のやりたいことに近づいてきたなと感じている。福島潟を誰もがやりたいこと、表現したいことができる場所にしたい。だって、福島潟ってみんなのものじゃないですか。ある一部の人たちのものじゃないでしょう。」そう語る本間さんからは福島潟が大好きだという気持ちがひしひしと伝わってくる。

 そんな思いを活動につなげようと本間さんは昔の福島潟を、この地域に住んでいるお年寄りにインタビューしたいと考えている。「会報担当になったことがきっかけですけど、地域の人が福島潟をどう見ているのか引き出したいし、それを皆にも知ってもらいたい。」人を想う仕事がしたい、丁寧に生活したいと考え、それに向かってつき進んで行く本間さんの未来はとても輝いて見える。

※ランドスケープ:公園や緑地等の景観創出や空間デザインを、街づくり・自然環境・芸術等の幅広い視点から計画、設計、施工を行う学問・技術。
※かたごはんの会:毎月第3日曜日早朝6時半〜8時半まで。(次回は2月19日(日)/3月19日(日))朝の福島潟を同会のスタッフと一緒に散歩し、その後「潟来亭(かたらいてい)」で朝食を頂く。カップ、皿、箸を持参。詳細は、同法人へ問合せのこと。(連絡先は当サイトの「NPOサーチ」から検索できる。)

(2006/2/16 にいがたNPO情報ネット http://www.nponiigata.jp

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