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自分が納得できる生き方・働き方を一緒に考えよう!−高澤陽二郎さん−

自分が納得できる生き方・働き方を一緒に考えよう!−高澤陽二郎さん−  「昔は市民活動とかは縁がなかったですね」。水原在住で、現在は横越の老人保健施設で働く高澤陽二郎さんは振り返る。中学・高校とバスケットに熱中、大学時代もバンド活動をしていた高澤さんに転機が訪れたのは2003年。大学を1年休学してピースボートに参加し、約3ヶ月間、船で世界を旅した。「大学の友人に、写真が好きで半年かけてアジア・ヨーロッパを一人で旅したヤツがいたんです。それで僕も外国に行ってみたいな、というのが漠然とありました。」
 ピースボートというと、世界各地に停泊し滞在すると思われがちだが、実際には船での移動時間が長く、そこでは様々なイベントが催されていた。講演会、勉強会から純粋に楽しむためのものまで、主催者が企画したものもあれば、参加者自身が企画して催されたものも。初めは参加者として話を聞いているだけだった高澤さんも、そのうちに自分で企画してやってみたいと思うようになった。「本当にいろいろな企画があって、特徴的だったのが参加するための垣根が非常に低かったんです。だんだん触発されてきて、『興味があったらとりあえず首を突っ込んでみよう』と思えるようになった」
 茨城の大学で教職課程を学んでいた高澤さんは、教師志望の若者と退職した元教師によるしゃべり場や、中学生を対象とした模擬授業などを次々と企画していった。

 帰国後、高澤さんは大学や地域の様々なイベントに参加、色々なところに顔を出した。「周りに自分と同じ意識を持った仲間がいる、というのがすごく心地良かったですね」。
 そうした中で漠然と介護や福祉関係の仕事をしてみたいと考えるようになった。「民間企業の売れる・売れないという世界に入るのはなんとなく違和感があったんです。ただ、人と直接関われる仕事がしたいって思ったときに、じゃあ福祉の仕事かなと思いました」

 卒業後、新潟に戻り、老人保健施設に勤務。その傍ら、11月20日に開催されるイベント「皆で福祉でしゃべろって!!」の実行委員会に参加している。共に助け合うという意味の「共助」について考えよう、というイベントの中で、高澤さんは若者の生き方・働き方をテーマにした分科会を担当している。自身が就職活動を「ほとんどしなかった」せいなのか、今の学生は進路の選択に慎重になりすぎてるんじゃないかと感じる。「もっとアバウトでもいいんじゃないかって思うんです。どこに行ったって学べるものがあるし、自分が納得できる生き方・働き方を探すっていうのは、学生の時も社会人になってからでも同じじゃないですか。」
 今の若い人は何かしたい、という気持ちがあっても、そのためにはどういう道があって、どうすればいいのかが分からないのではないか。「今働いているけど、僕もまだまだ迷っている状態。自分の例も含めて、色々な可能性があるんだ、というのを一緒に考えていきたいですね。」

 今高澤さんが興味をもっているのが、キャリナビだ。学生を中心とした若者が、地域で輝いている人を取材しそれを発信していくというものを、新潟でやりたいという。「自分自身が、かっこいい大人に出会いたいんですよ。『こういう人になりてぇ』って思えるような人に」。
 若い人が、そういう大人に出会い、自分自身の事を考えていけるような仕組みを作って行きたいという。ただし高澤さんには若い人の兄貴分になろう、という気はない。「自分自身が話を聞いてみたいというのが一番の動機です。自分がこうしたい、だから一緒にやりましょうっていう感じですね」。そう語る高澤さんは、若い人の目には十分『かっこいい大人』に映るかもしれない。

(2005/11/12 にいがたNPO情報ネット http://www.nponiigata.jp

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