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「好きだから」通訳ボラ−柳原佐友里さん

「好きだから」通訳ボラ−柳原佐友里さん  「なんでか知らないけど、小さい頃から、どんなに辛い時や苦しい時でも、ずっと笑顔でいなきゃいけないって思ってたんです。」
 そう話す柳原佐友里さんは、新潟市内の学習塾で英語を教える塾の先生。高校生の頃、歯医者さんになりたくて担任の先生に相談したら、「学年で10番以内に入らないとダメ。」と言われて英米文学部に進む。次に、語学力を活かしてスチュワーデスになりたいと思うが、航空業界の不況で契約形態が大幅に見直される中それも断念。卒業後、もう一度大学で勉強したいと再挑戦した受験も失敗。数々の挫折を味わうが、常に「笑顔」で前向きな姿勢を失わなかった。
 今、彼女の笑顔の素になっているもののひとつに「通訳ボランティア」がある。英語、韓国語、スペイン語、中国語、ロシア語など様々な言語の登録会員約90人を擁する「ボランティア通訳21」(略称:VT21)のスタッフとして会の運営を切り盛りする。ここでの仕事は全くの無報酬だが、「英語が好きなんです。やりたいからやってるだけです。」と、満面の「笑顔」で話す。
 会はなかなかの盛況で、色んな仕事が舞い込んでくる。「手紙を翻訳して欲しい」という個人的なものから、外国人入院患者の介添、会議・会合での通訳、ちょっと変わった仕事としては、外国人を交えた交流会で浜辺でバーベキューをしたこともある。そして今年は、ワールドカップ関連の仕事も既にいくつか打診が来ている。VT21では、これらを全て無報酬で引き受けている。
 スタッフの仕事は、会計、会員管理、そして入ってきた仕事の会員への割り振りなど。かなりの作業量だが、全員がボランティアであるがゆえに、一人一人の「やる気」だけが頼りという悩みもある。「英語が好きな理由のひとつに、表現がはっきりしていて、話してるとpositive(前向き)になれるというのがあるんです。日本語って曖昧じゃないですか。会で色々連絡を回していても、みんなどこまでやる気があるのかな?って思うこともあって。放っておけばスタッフがうまくやってくれるだろう、みたいな。」
 現在、そうした悩みの解消策の一つとして、すべてのサービスに「気持ち」程度の料金を設け、作業に対する若干の報酬を出すということも検討している。会員の自主性は尊重しつつ、持続的、組織的に会を運営していくための工夫である。
 柳原さんがボランティア活動をする上で一番大切にしているのは「好きだからやっていたい」ということ。「将来、塾の仕事はやめるかもしれないけど、ボランティアは続けたいと思うんです。好きでやってることですから。あっ、でも、実はもっと好きなことがあるんです。もしディズニーランドで働けるんなら、お金もいらない。(笑)」小さな頃から培った「笑顔」がひときわ輝いた。

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